物語 あらすじ


台風でボロボロになった八重山の民宿に、息子の平田大介が帰ってきました。

ヘルパーと母親が民宿を閉めようとして、あと片付けをしている最中でした。

ところが大介の夢のようなアイデアで、「ぴとぅーるぴき、 むーるぴき」

一転大繁盛の民宿に生まれ変わり、なんと日本中から宿泊客が押し寄せます。

 

一方那覇市のラジオ局では、新しい番組に環境対策を取り上げようと奮闘する、

ひとりの女性ディレクターが、アイデアを詰め切れずに悩んでいました。

民宿の大成功の噂を聞きつけた彼女は、ヒントを得ようと八重山にやってきます。

そこへちょうど大きな台風がやってきて、閉じ込められた民宿では大宴会。

そんな嵐の中で巻き起こるドタバタで、ありえない奇跡が起こるのです。

 

南島詩人・平田大一の青春時代のエピソードが、笑いと涙のお芝居で語られていきます。

現代版組踊のOGOBや、沖縄可否の会のメンバーによって見事に演じられるのです。

小浜島ミュージシャン・つちだきくおの音楽が、お芝居全体で繰り広げられます。

嘘のような本当の話が入り混じる、本当のような奇想天外な物語です。

エピソード

民宿「うふだき荘」と平田大一


今からウン十年前、小浜島の民宿で、本作品の脚本家は平田大一少年と出会いました。

台風で閉じ込められ孤島となった島の夜、民宿では大宴会。家主の平田一家によって次から次へと繰り出される芸に、3日3晩魅了されたそうです。その宴会を演出していたのは、13歳の平田少年でした。

それから数十年、南島詩人「平田大一」として、舞台に地域おこしにと日本・世界で活躍することになりますが、表現者としての道は、この時からすでに始まっていたのかもしれません。

 

肝高の阿麻和利の演出で、日本中から脚光を浴びることになった南島詩人。

日本全国で小中高生が演じる現代版組踊の演出家としても活躍しています。

以来、多くの子供たちや保護者から、平田さんはどんな子供だったのかと聞かれます。

この舞台をご覧いただければ、その秘密に一歩近づけます。

 

南島詩人・平田大一の青春時代のエピソードをもとに、この物語は誕生しました。

南島詩人・平田大一

舞台に登場するエピソードの数々